若いのに近くが見えづらい!?
「スマホ老眼」増加中!
テレビや新聞雑誌などでもよく取り上げられるようになった「スマホ老眼」。
文字どおり、スマホ等を使うことが原因で、年齢には関係なく老眼のように近くが見えにくくなるなどの症状のことをいいます。
スマホやタブレットなどの目との距離が近い画面を長時間見つづけるなど、目を酷使することにより、目のピント調整力が低下し、夕方頃になると老眼と同じような症状になります。
こうした老眼のような症状を訴える若者(10代後半~34歳)は、2012年の0.5%から、2013年には6.7%に急増しているのです。
スマートフォンは目との距離が近い(毛様体の疲労)
目には、水晶体というカメラでいうとレンズに当たるものがあります この水晶体を、近くを見るときには厚くし、遠くを見るときには薄くなるように毛様体筋という筋肉が伸縮することで調節を行なっています。
■近くを見るとき
=水晶体が厚くなる
(筋肉が緊張)
■遠くを見るとき
=水晶体が薄くなる
(筋肉がリラックス)
長時間、近い距離でスマホなどの画面を見続るということは、常に近くにピントを合わせ続けており毛様体筋に大きな負担をかけ続けている状態です。
負担が大きければ大きいほど、毛様体筋は疲労します。そうなると、筋力が低下し、水晶体を厚くすることができなくなるため、ピントを合わせることができなくなってしまいます。
ブルーライトは紫外線の次に強い光(虹彩への負担)
パソコンやスマホから放出される「ブルーライト」は紫外線の次に強い光といわれ、目に良くないことは知られています。スマホは、より近い距離から目に強い光が入り続けるため、「虹彩(こうさい)筋」という外から目に入る光の量を加減する筋肉にも負担がかかり、より目の疲労度が高くなります。夕方頃に症状が出てくる人が多いのは、この虹彩筋の筋力が徐々に低下している事が原因と言われています。
通常、加齢とともに毛様体の筋力が衰えていき、近くを見る時に筋肉を緊張させて水晶体を厚くする力が低下します。また水晶体も硬くなり弾力も低下します。 このように、自動調節する機能の低下によりピントが合わせづらくなることが、一般的な「老眼」の原因です。
こんな症状ありませんか?
- ・遠くはよく見えるのに、近くの文字がぼやけて見える
- ・小さい字を見るときは、少し遠くに離すと見えやすくなる
- ・近くを見るときにピントが合うのに時間がかかる
- ・目の焦点が合いづらい
- ・目の疲れ(無理に焦点を合わせるので)
- ・目のかすみ
- ・肩こり
- ・頭痛
- ・重症化⇒手の痺れ、めまい、吐き気