様々な視野を1本のメガネで!~掛け外しや掛け替えの煩わしさから解放される~
遠くが見えづらいし、手元もぼやけて見える・・・
「遠近両用メガネ」なら快適に過ごせます。
遠近両用メガネとは、メガネレンズの上の部分に遠くを見る用の度数~中央部分には中間距離用の度数~レンズの下部に近くを見る度数が設計されていて、視線を動かすことでそれぞれの見たい距離を1つのメガネで見ることができるマルチフォーカスなメガネです。
1つのメガネで様々な距離が見えるということは、
【メリット①】掛け外しや掛け替えをする煩わしさがない!
遠近両用でなければ、読書やスマホなどの近い距離のものを見たいときには近く用のメガネを使い、テレビを見たり料理・洗濯などの家事をしたりする時には室内用のメガネを使い、運転する時や旅行などで遠くを見たいときには遠く用のメガネを使うといったように、その時その時で見たい距離に合わせたメガネを掛けなければなりません。何本ものメガネを持ち歩かなければなりません。
遠近両用メガネなら、こうした煩わしさから解放されます!
【メリット②】若々しくスマートな印象に!
老眼鏡をかけた姿、近くを見るときメガネを外すといったしぐさは、やはり年齢を感じさせてしまいます。遠近両用メガネなら、外観が普通のメガネと同じため、他人から老眼鏡をかけていることに気づかれにくく、非常に自然な印象を与えてくれます。
遠近両用メガネをつくるには、メガネを使用する方のライフスタイル・生活パターンにあわせたレンズ選び・設計がなによりも大切。レンズは、おひとりおひとりに合わせたオーダーメイドです。使う方が最もよく見る距離・視界の範囲などを考慮するために、日常どのような「視生活」をされているか、詳しくお伺いするところから遠近両用メガネづくりがはじまります。
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使用環境に合わせて、基本設計も様々
一口に「遠近両用」といっても、様々なタイプがあります。
遠くの見え方を重視するタイプ、中間距離を重視するタイプ、手元を重視するタイプなど、使用する方の日常生活において、どのような距離を最も見ることが多いのか、どのような視野を重視すると快適に過ごせるかを考慮して、最適な設計のレンズを選びます。
遠近両用は、10代~20代の若年層にも
近年、テレビや新聞雑誌などでもよく取り上げられている「スマホ老眼」。文字どおり、スマホなどを長時間使うことによって、年齢には関係なく近くが見えにくくなるなど老眼のような症状になってしまうことをいいます。
この、スマホ老眼対策としてオススメのレンズ「サポートレンズ(スマホメガネ)」も遠近両用の1種です。
スマホ老眼・スマホメガネについて詳しくはコチラの記事→「スマホ老眼の原因とは」
仕事やプライベートで、パソコンやスマホ・タブレットを使う事が多いデジタル世代に加え、授業で黒板を見たり手元のノートを見たりと視線の移動が激しくピント調節を頻繁に行っている学生の方にも、「サポートレンズ」はオススメです。1つのレンズに遠くを見るための度数と、近くを見るためのサポートをする度数が設定してあり、遠くから近くへ、近くから遠くへと視線を移動するときのピントを合わせる目の調節力をサポートします。
仕事や勉強の集中力もUPして良い成績になるかも!?
遠近両用レンズの度数をレイアウト
「使用する方のアイポイントをチェック」
基本的な視力の測定のほかに、PD(左右の目の瞳孔の距離)やEP(アイポイント)を正確に測定します。
まず、メガネをかけてまっすぐ前を向いた時に、レンズの中でどの位置に瞳孔(瞳)がくるかをチェックします。この瞳孔の位置が「アイポイント」です。アイポイントを基準として「遠くを見る度数」「近くを見る度数」をひとつのレンズの中に配置していきます。
「視線の動きかたも人それぞれ」
スマホの画面や新聞など、手元のものを近くを見るときは、視線が下方向・中央寄りになります。この寄り目の度合い(輻輳)もひとりひとり異なります。視線を動かしたときにも最適な視界が確保できるかを考慮して、複数のテスト用レンズを使って見え方のチェックを行います。
「フィッティングの良し悪しが見え方を左右する?!」
正確な測定・設計によって「アイポイント」にぴったりあわせたレンズをつくっても、フレームがきちんとした掛け位置になければ意味がありません。メガネ専門店の熟練したスタッフのフィッティング技術がとても重要です。快適なかけ心地を維持したまま、お顔の最適な位置にレンズをキープすることは、フィッティング技術における最重要ポイントです。また、メガネを使い続けていると、メガネの開きが大きくなったり、ゆるくなったりもします。定期的なフィッティングによって、ベストなかけ位置をキープするようにしてください。
はじめての遠近両用メガネのために
「実際のシーンで感覚をつかむ」
遠近両用レンズは非常に便利で快適なレンズですが、はじめてお使いになる場合は、その使用感覚に「慣れる」ことも必要です。階段の上り降りや車の運転など、近くと遠くの両方を見ることが多いシーンでどのように見えるか、あらかじめ知っておくと慣れやすくなります。はじめのうちは、短い時間の装用から少しずつ試していただくと、いざというときに戸惑わずにすみます。
「毎日おこなう行動でチェック」
家事や仕事などで毎日おこなう作業を体験してみると、遠近両用メガネの感覚をつかむことができます。遠く⇔近くなど視線を縦方向に動かすときにはお顔を動かさず目線だけを移動するように、周囲を見るなど視線を横方向に動かしたい場合は、見たいものに対して、お顔ごとその方向に向けるようにすると、レンズの能力を最大限活かすことができます。
ご自身の生活のなかでの使い方にあわせて少しずつ慣らしていきましょう!