福井県におけるメガネ産業の始まりは、明治38年のことで「国産のめがねの祖」と呼ばれる増永五左衛門(ますながござえもん)がその基礎を築きました。
当時日露戦争の勃発などから、ちょうど新聞雑誌の発行部数が飛躍的に拡大し、老眼鏡が売れ出した時期でした。
今後メガネが欠かせない必需品になるだろうと感じた五左衛門は、大阪のめがね職人を福井県に招き、「増永一期生」と呼ばれる数人の弟子たちとメガネ作りに挑戦したことが始まりです。
「雪深い農村の、農閑期に何とか収入を得られる産業を」という五左衛門の強い思いから発展に結びつきました。
今では、日本製メガネフレーム生産の国内95%以上のシェアを誇っています。そして、品質の高い鯖江産のメガネは、世界中から注目を集めており、さらなる技術と独自性を世界へ発信し続けています。